ホーム >柴忠義理事長による主催者挨拶

本日は北里先生の77年祭、それから新しい法人の祝賀会にご来賓をはじめ、旧社団法人北里研究所、旧学校法人北里学園OB・OGの方々、また現役の方など、多数ご出席いただきまして、本当にありがとうございます。
この4月1日、北里先生の77年祭という1つの節目の時に、社団法人と学校法人が統合し、新たに学校法人北里研究所・北里大学が誕生いたしました。誕生にあたっては、ここに参集の皆様方の絶大なご支援があったものと思い、心から感謝申し上げたいと思います。
新しい学校法人は、7つの学部と7つの大学院研究科、4つの附置研究所、4つの附属病院を擁した北里大学、それに2つの専修学校と1つの収益事業部門から成っています。学生数は9000名、職員は臨時職員を合わせますと5700名という、日本では有数の学校法人になったと思っております。また、4つの病院を合わせますと、病床数2350床、1日の外来患者は4000人の規模になります。この統合にあたってはのちほど本法人の名誉理事長である大村先生からまたお話しがあると思いますが、約20年に亘る色々な議論がありました。統合というのは2つの法人それぞれが非常に健全な運営が行われていなければ、全く成し得ないことでございます。北里先生が北里研究所を創られ、大変苦労をされてその発展をみ、お亡くなりになったあとも研究所は非常に隆盛いたしました。そのような状況下で、やはり北里先生の遺志をくみ教育機関を創ろうということで、北里大学を創ったわけでございます。そのため、北里研究所は持てる全てのものを学校法人のために提供し、研究所自身が非常に困難な時期を迎えました。その後、先ほど申し上げました大村先生を中心に研究所の皆さんが一生懸命努力をされ、統合の話の進む頃には隆盛ある社団法人北里研究所になりました。創設後の北里大学もともに発展し、本年、両法人が非常に健全な法人として1つに統合しようということで新しい法人、学校法人北里研究所・北里大学が誕生したわけでございます。

この新しい法人は先輩諸氏の努力によるものでございますが、21世紀に必要とする、いわゆる生命科学、医療、食料、環境というキーワードを持って、今日、大変に特色の強い学校法人として存在しています。私共は、これらをさらに発展させていきたいと思っております。新しい学校法人は、教育・研究に関して現在3つの柱を立てております。1つはチーム医療教育、1つは農医連携の教育・研究、もう1つは感染制御の教育・研究です。本学では、4つの医療系学部と2つの専修学校で14の医療系の国家資格が取れる教育を行っております。これは日本では他にございません。そこでチーム医療教育を進め、人材育成という意味で、4つの病院を母体としてしっかりと教育をし、人材を輩出していくということは北里に課せられた1つの使命ではないかと思っております。もう1つは、北里先生が医療と同時に食料、いわゆる農学と水産学ということをおっしゃっていた、と書物に書かれています。そういう意味で、本学の獣医学部、海洋生命科学部という2つの学部と医療系学部が1つになった農医連携の教育を行い、安全な食料を供給し、また、健康を維持するための研究を進めていくことです。これは先生の『医道論』にある、健康を維持してこその医療であるということに繋がるわけでございますが、そこをきちんと本学の柱としていきたいと思っております。3番目は感染制御でございますが、我々は今度、生物製剤研究所という収益部門を法人の中に包含することになりました。これはまさに北里先生がたびたび提唱され、本学のスクールモットーである《開拓と報恩、叡智と実践、不撓不屈》という実学の集大成されたところだと思います。教育機関としての北里大学がその感染症の知識を持つ科学者、いわゆる先生方が1つに結集し、未来における新しいワクチンの基礎研究を推進し、企業と連携して世の中に役立つものとして生物製剤研究所がそれを供給していく。それが我々に課せられた、北里先生の実学の精神を実現させる最も大切なところではないかと思います。
今、申し上げたチーム医療教育、農医連携の教育・研究、感染制御の教育・研究というこの3つをキーワードにして、これから私たちはますます世の中、社会に役立つ教育・研究を行っていきたいという覚悟を持っております。21世紀、未だに社会は非常に不透明な時代でございます。特に教育と医療というのは先の見えない時代でございますが、新しい法人は21世紀に向けてそこに果敢にチャレンジし、しっかりと根付いた着実な発展をしていきたいと思っております。どうか、ご参集の皆様方にはぜひ、これまで以上に新法人に対しての激励、助言をいただき、ご助力をお願い申し上げます。
最後になりましたが、今回の両法人の統合に粉骨砕身努力していただいた委員会の皆様方、それから事務職員の皆様方に法人を代表して、心から感謝を申し上げて、ご挨拶とさせていただきます。
本日はどうもありがとうございます。

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