ご挨拶

学校法人北里研究所 北里柴三郎記念室
室長 緒方 武比古                       

北里柴三郎記念室は北里柴三郎を顕彰するために1997年から旧北里研究所本館1階に専用の展示室を設け一般公開を始めました。法人統合により学校法人北里研究所が新たにスタートした2008年以降は資料の収集・保管・管理・展示、そして研究調査を踏まえ歴史的資料の教育的・文化的活用にも取り組んでまいりました。これらの活動を通じ教職員ならびに学生の自校愛醸成と共に、広く社会に法人事業の根幹を知っていただく広報活動の一端も担ってきたと認識しています。

この度、2017年10月2日、東京都港区白金の白金キャンパスに2階建ての「北里柴三郎記念館」が完成しました。北里研究所/北里大学 プラチナタワーに隣接する本記念館の1階には装いも新たに「北里柴三郎 記念館展示室」が設けられました。展示室内には特別企画ゾーンがあり定期的に特集展示を組むことができます。そして展示ケースを移動することで会議やセミナー等に使用するエリアの確保が可能になります。児童から一般の方々や専門家に至るまで、皆様の多様なニーズに応えられるよう心掛け、タッチパネル式展示法の採用や、資料検索・閲覧用としてPCを3台導入致しました。

さらに、2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞した北里大学特別栄誉教授大村智博士の特別コーナーを設けました。学祖北里柴三郎の研究・教育・医療に対する学統を受継ぐ後継者たちの代表として、その世界的な偉業を紹介しております。

北里柴三郎は郷里・熊本県阿蘇郡小国町北里では名誉町民として讃えられております。現地の一般財団法人学びやの里は「北里柴三郎記念館」を運営しており、そこには復元修復された生家、1916年に北里が建てた来客用の貴賓館、そして現在、資料展示室として活用している北里文庫とその書庫等の施設があります。学校法人北里研究所は学びやの里との連携を通し、これまでにもまして数多くの記念整備事業を実施してまいります。

北里柴三郎の業績は近代日本医学の黎明期を支えるものです。新たな記念館展示室が明治・大正時代、日本の医学の土台を築いた先人たちの足跡を知り、その功績の重みを知る機会や場となれば幸甚であります。皆様におかれましては、ご利用、ご活用いただければ有難く、よろしくお願い申し上げます。