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学校法人北里研究所 北里柴三郎記念博物館
北里柴三郎記念館は学校法人北里研究所110周年・北里大学60周年の記念事業の一環として、2024年7月発行の新日本銀行券千円札に北里柴三郎博士の肖像画が採用されたことを機に、改正博物館法(2023年4月1日施行)に規定される「指定施設」としての指定を受けるべく、2023年10月20日付で施設名称を「北里柴三郎記念博物館」に変更いたしました。
当記念博物館は、1964年に北里研究所創立50周年記念事業の一環として開設された「北里柴三郎遺品室」を祖とします。1980年には北里研究所本館の完成に伴い4階に移設されますが、1997年に北里柴三郎博士を顕彰するため本館1階に専用の展示室を設け「北里柴三郎記念室」として一般公開を始めました。
法人統合により学校法人北里研究所が新たにスタートした2008年以降は、引き続き北里柴三郎記念室として資料の収集・保管・管理・展示、そして調査研究を踏まえた歴史的資料の教育的・文化的活用にも取り組んでまいりました。これらの活動を通じ教職員並びに学生の自校愛醸成とともに、広く社会に法人事業の根幹を知っていただく広報活動の一端も担ってきたと認識しています。
2017年10月2日、東京都港区白金の白金キャンパスに2階建ての「北里柴三郎記念館」が完成し、その1階に常設展示および特別企画展示ゾーンがある新展示室が設けられました。児童から一般の方々、専門家に至るまでの多様なニーズに応えられるよう展示に工夫を凝らすとともに、解説用タッチパネルや、資料検索・閲覧用PC等を設置しております。
さらに、2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞した北里大学特別栄誉教授大村智博士の特別コーナーを設け、学祖北里柴三郎博士の研究・教育・医療に対する学統を受継ぐ後継者たちの代表として、その世界的な偉業を紹介しております。
北里柴三郎博士の業績は近代日本医学の黎明期を支えるものです。当記念博物館では、常設展とともに定期的な特別展を開催しておりますが、これらの展示が明治・大正時代、日本の医学の土台を築いた先人たちの足跡を知り、その功績の重みを知る機会や場となれば幸甚であります。皆様におかれましては、より一層のご利用、ご活用をいただき、また「北里柴三郎記念博物館」となりました当館を応援していだだきますよう、よろしくお願い申し上げます。