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元素を変えて誘導体創製のゲームチェンジ!?
~抗マラリア治療薬候補のモジュラー式迅速合成に成功~
北里大学の大村智特別栄誉教授および北里生命科学研究所熱帯病研究センターの岩月正人准教授が参加する研究グループは、抗マラリア剤アルテミシニンの母骨格6位の炭素を窒素に置き換えた分子を設計し、これまで合成が困難であったアルテミシニンの類縁体を簡便に迅速合成することに成功した。シンプルな3つのユニットをモジュラー式に連結した後、複雑な四環性骨格を僅か4工程で手早く構築し、多様な誘導体を柔軟に合成できるようになった。この成果により、次世代のマラリア治療薬や新しい制がん剤の開発に発展することが期待される。