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  • 不安や抑うつ的になりやすい人は自分でも明確な意識なしにネガティブに偏った記憶を思い出す現象:その神経メカニズムとして扁桃 体外側基底核の機能結合とコルチゾール―ノルエピネフリンの相互作用が果たす役割を発見―ストレスに関連した精神障害の予防・治療に役立つ可能性―

不安や抑うつ的になりやすい人は自分でも明確な意識なしにネガティブに偏った記憶を思い出す現象:その神経メカニズムとして扁桃体外側基底核の機能結合とコルチゾール―ノルエピネフリンの相互作用が果たす役割を発見
―ストレスに関連した精神障害の予防・治療に役立つ可能性―

ポイント

  • 不安や抑うつ的になりやすい人は自分でも明確に意識することなく、ポジティブよりもネガティブな情報を多く思い出しやすい
  • このようなネガティブに偏った記憶は、脳内の扁桃体の外側基底核と前帯状皮質膝下部との間の機能結合と、ストレスホルモンであるコルチゾールとノルエピネフリン(その主要代謝産物であるMHPG)との相乗効果により説明されることを世界で初めて発見

概要

 富山大学(学術研究部医学系の袴田優子教授)および北里大学(医療衛生学部の田ヶ谷浩邦教授ほか)等は共同で、不安や抑うつ的になりやすい人では自分でも明確に意識することなく、ネガティブな事柄をより多く思い出しており、このような意識下でのネガティブに偏った想起は、扁桃体外側基底核―前帯状皮質膝下部との機能結合およびコルチゾール―ノルエピネフリン(MHPG)の相乗効果によって説明されることを、ヒトを対象とした研究により世界で初めて明らかにしました。

論文情報

論文名:Implicit and explicit emotional memory recall in anxiety and depression: Role of basolateral amygdala and cortisol-norepinephrine interaction
著 者:Yuko Hakamata, Shinya Mizukami, Shuhei Izawa, Hisayoshi Okamura, Kengo Mihara, Hilary Marusak, Yoshiya Moriguchi, Hiroaki Hori, Takashi Hanakawa, Yusuke Inoue, Hirokuni Tagaya
雑誌名:Psychoneuroendocrinology
DOI:10.1016/j.psyneuen.2021.105598

問い合わせ先

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学校法人北里研究所 総務部広報課
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