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たった一つのサンゴポリプで代謝物解析が可能に
サンゴを調べる新たな評価手法の確立に成功
サンゴを調べる新たな評価手法の確立に成功
国立研究開発法人 産業技術総合研究所(以下「産総研」という)地質情報研究部門 井口 亮 主任研究員、鈴木淳 研究グループ長、地圏資源環境研究部門 飯島 真理子 研究員、近畿大学生物理工学部 財津 桂 教授(産総研外来研究員)、北里大学海洋生命科学部 安元 剛 講師、大野 良和 特任助教、水澤 奈々美 博士研究員、株式会社コーセー 研究所 菅 駿一 研究員、田中 健 研究員らは共同で、地球的規模および地域的規模の環境変化のために減少が危惧されている造礁サンゴ類(以下、サンゴ)への迅速な環境影響評価を可能にする新規の評価手法を確立しました。そして日焼け止めの成分などの化学物質がサンゴに及ぼす影響を代謝プロファイルから明らかにし、サンゴに対する新たな環境影響的知見を得ることに成功しました。本研究によって得られた成果は、サンゴなどの海洋生物を用いた環境影響評価方法の重要なモデルとして活用されることが期待されます。
なお、この成果は、2024年3月5日(現地時間)に英国のNature Publishing Groupのオープンアクセス誌「Scientific Reports」に掲載されました。
なお、この成果は、2024年3月5日(現地時間)に英国のNature Publishing Groupのオープンアクセス誌「Scientific Reports」に掲載されました。
ポイント
・小さなサンゴポリプ1個での内因性代謝プロファイルの取得を実現
・化学物質がサンゴの内因性代謝に及ぼす影響を迅速かつ簡便に評価可能に
・サンゴに悪影響を及ぼさない日焼け止めの新たな開発へ応用
論文情報
【掲載誌】Scientific Reports
【論文名】Single-polyp metabolomics for coral health assessment
【著 者】Akira Iguchi, Mariko Iijima, Nanami Mizusawa, Yoshikazu Ohno, Ko Yasumoto, Atsushi Suzuki, Shunichi Suga, Ken Tanaka, Kei Zaitsu
【DOI】10.1038/s41598-024-53294-8
問い合わせ先
学校法人北里研究所 総務部広報課
〒108-8641 東京都港区白金5-9-1
TEL:03-5791-6422
e-mail:kohoh“AT”kitasato-u.ac.jp
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