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従業員の12人に1人が仕事で孤独を感じている
―長時間労働者では孤独の頻度が2倍に―

 東京大学大学院医学系研究科の川上憲人特任教授と、北里大学医学部の堤明純教授らの研究グループは、仕事における孤独の頻度とその関連要因を日本国内の企業等に勤務する従業員約24,000人を対象とする大規模な横断調査により明らかにしました。
 新型コロナウイルス感染症流行以降、仕事における孤独を感じる従業員が注目されるようになりました。しかし、仕事における孤独の頻度やその関連要因は世界的にみてもまだ十分に明らかになっていませんでした。本研究では、仕事における孤独(仕事における孤独感を「ほとんどいつもあった」と回答した者)は約12人に1人(8.3%)に見られることを報告しました。また週61時間以上働く者では仕事における孤独を感じる頻度が約2倍になることを見出しました。
 研究成果は、企業等が従業員の仕事における孤独が少なくないことを認識し、孤独を予防する取り組みを考える上で役立つと期待されます。

ポイント

・仕事における孤独感がどのくらいの頻度でみられるのか、またどのような従業員に多いのかはこれまではっきりしていませんでした。
・本研究では、日本国内の企業等に勤務する従業員約24,000人を対象とした横断調査において回答者の8.3%が仕事における孤独感を「ほとんどいつもあった」と答えていました。従業員の12人に1人が仕事で孤独を感じていると考えられました。
・週61時間以上働いている者では仕事における孤独感の頻度が特に高く、約2倍の15.8%でした。

論文情報

【掲載誌】Journal of Occupational Health
【論文名】Demographic and work-related correlates of general and workplace loneliness among employees in Japan: A large-scale descriptive cross-sectional study
【著 者】Kawakami, Norito; Shimazu, Akihito; Eguchi, Hisashi; Watanabe, Kazuhiro; Matsuzaki, Keiichi; Inoue, Reiko; Kikuchi, Naoki; Sekine, Yasuhiro; Tsutsumi, Akizumi
【DOI】10.1093/joccuh/uiaf015

問い合わせ先

研究に関すること

北里大学医学部 公衆衛生学単位
教授 堤 明純(つつみ あきずみ)
e-mail:akizumi“AT”kitasato-u.ac.jp

報道に関すること

学校法人北里研究所 広報室
〒108-8641 東京都港区白金5-9-1
TEL:03-5791-6422
e-mail:kohoh“AT”kitasato-u.ac.jp
※e-mailは上記アドレス“AT”の部分を@に変えてください。

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