檀原理事長のご挨拶
1.一般社団法人 北里柴三郎記念会の沿革
一般社団法人北里柴三郎記念会は、社団法人北里研究所と学校法人北里学園の統合による学校法人北里研究所の発足を契機に、2009年1月設立したオール北里OB・OGおよび現役の方々を主たる会員とする、任意団体「北里柴三郎記念会」を設立母体として、2015年4月に一般社団法人化しました。
2. 一般社団法人 北里柴三郎記念会の活動のご紹介
本法人は、現在約300人の会員と共に、定款に準じて次のような活動を行っております。
1.
北里柴三郎および門下生の功績を顕彰し、その活動を奨励・賛助すること。その成果は社員総会や講演会、学会などおいて報告し、また学術出版物として刊行しております。
2. 会員間の親睦と交流を図り、情報を交換すること。
年に一度の定期社員総会は北里柴三郎の命日(北里祭、6月13日)に開催され、北里博士の偉業に思いを馳せるとともに、懐かしい会員の顔ぶれに明日への活力を得る場ともなっております。
3. 学校法人北里研究所が行う教育、研究、医療を支援すること。
本会の会員は、北里大学が2007年以来、一般教育部の新入生を対象に開講している自校教育「北里の世界」を分担しております。
本法人は、定款に「北里柴三郎博士及び門下生の偉業を顕彰し、その業績を広く社会一般に普及、啓発するとともに、生命科学領域における次世代の研究者の研究奨励及び支援に関する事業を行い、もってわが国の教育、研究の発展に寄与すること」を目的に掲げ、会員同士の交流はもとより、次世代の研究者の研究奨励及び支援に関する諸事業を展開しております。
3. 北里柴三郎と大村智名誉理事長とノーベル生理学医学賞
北里柴三郎はドイツ留学中に発表した論文「動物におけるジフテリア免疫と破傷風免疫の成立について(1890年、ドイツ医事週報)」が認められて第一回ノーベル賞の有力な候補者となりました。その時は残念ながら受賞を逃しましたが、それから1世紀を超え本会の名誉理事長大村智先生が栄誉あるノーベル生理学医学賞を受賞されたことは何事にも代えがたい喜びとなりました。
大村智先生は本会の設立者として12年の長きにわたって理事長を務められ本会の基礎を築かれました。本年9月、不肖私が第二代理事長を引き継がせていただくことになりました。身に余る光栄とそれにも増す責任を感じております。
大村智先生は常に、「夢と希望をもち、ボランティア精神で学校法人北里研究所・北里大学はもとより、PPA、同窓会、関連法人が連携を緊密にして、充分に社会的使命を果たせるよう活動していきたい」と述べられておりました。私も前理事長のお気持ちを引き継ぎ、本会をさらに前進させる覚悟であります。どうかよろしくお願いいたします。
2021年11月
一般社団法人 北里柴三郎記念会
理事長 檀原宏文