薬用植物シンポジウム,漢方薬

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第10回薬用植物シンポジウム−身近にある漢方薬−

 5月24日(土)、学校法人北里研究所としての最初の、東洋医学総合研究所と薬学部所属の演者による第10回薬用植物シンポジウム−身近にある漢方薬−が、相模原キャンパスで開催されました。
『薬用植物の栽培地と日本の現状』を北里大学薬学部附属薬用植物園の福田達男准教授が、『漢方薬の上手な飲み方』と題して実際に調合し患者さんと接している緒方千秋東洋医学総合研究所薬剤部科長が各1時間余の講演を行いました。それぞれの講演後の質問、また、総合討論と称した客席からの意見・質問も非常に身近なものが多く、聴衆の漢方への関心の強さが伺えました。

 講演会後の同キャンパス内の附属薬用植物園見学の時間には、急に雨足が強くなり傘をさしての見学になりました。それでも3組に分かれ、それぞれの専門家の説明に身を屈げて細部を見たり、温室入り口近くのカカオの太い幹についた実を観察していました。日常目にすることの少ない生きている薬草や逆に身近な草木が薬用植物として活用されていることを知り、興味深げな様子でした。

 本シンポジウムは、2005年6月に締結(新都市農業推進協定書)されるまでは薬学部薬用植物園主催として1998年から開催されていたもので、締結後は相模原市との共催になりました。この協定書の締結により、薬学部は、キャンパス外に農地を借りてサテライト型モデル実験園(薬用植物園 北里サテライトガーデン)を設置しました。そこを中心に相模原市の農業振興の一助としての役割も担っており、将来的に発展していく可能性を秘めています。また、薬用植物園は、シンポジウム、薬用植物の栽培加工体験および栽培に関する研究などを通し、北里大学の重要プロジェクトの1つである農と環境と医療を考える農医連携の一環としても、位置づけられています。

講演 『薬用植物の栽培地と日本の現状』 のダイジェストはこちら
第10回薬用植物シンポジウム 薬用植物園