学校法人北里研究所は、11月29日(月)、リオデジャネイロ市に本部を持つブラジル厚生省の代理機関であるオズワルドクルズ財団(FIOCRUZ)と、白金キャンパスで感染症の治療薬の研究・開発を目的として覚書を締結、調印式を実施しました。
調印式には、本法人から柴忠義理事長・学長、大村智名誉理事長らが、オズワルドクルズ財団からAna Rosa博士が出席。
また、来賓として外務省欧州局担当兼中南米局担当の渡邉優審議官、財団法人日本ブラジル中央協会の金子昭紀理事、駐日ブラジル大使館のOctavio Cortes公使、同Felipe Ferrire書記官が立ち会いました。
今回の覚書は、特に熱帯地方の「Neglected disease」(顧みられない病気)に対する研究、医薬品開発分野での協力に関するものです。
「顧みられない病気」は、主に紛争が多発する治安の不安定な地域で起こり、さらに研究開発の資金が大幅に不足していることなどから、世界保健機関(WHO)により特に治療困難であると位置づけられています。
現在はこのような状況を深刻に捉えた国境なき医師団が、積極的に活動を続けています。
今後は本法人と同財団が協力し合い、そうした疾患への科学的、生物学的研究の交流や研究者の相互交流などを活発に行っていきます。
「ブラジルのオズワルドクルズ財団と覚書を締結」 動画はこちら (02:00)