北里大学海洋バイオテクノロジー釜石研究所(岩手県釜石市)は、世嬉の一酒造株式会社(岩手県一関市)、岩手県工業技術センターと共同で「福香(ふくこう)ビール」を開発しました。岩手県盛岡市にある国の天然記念物「盛岡石割桜」の酵母を使用したこのビールは、えぐみが少なくかんきつ系の爽やかな風味に仕上がり(同社佐藤航常務取締役)、東日本大震災から1年となる3月11日に東北復興支援ビールとして販売が開始されました。
同研究所は、樹齢360年を超えてなお咲き続ける「盛岡石割桜」をはじめとする岩手県内の名花名木から酵母を採取、単離・解析を進めてきました。こうした中、昨年3月11日に東日本大震災が発生。同研究所も大津波による甚大な被害を受けましたが、奇跡的に瓦礫の中から「盛岡石割桜」の酵母を救済しました。地元企業との連携を模索し、岩手県工業技術センターが酵母を培養、世嬉の一酒造株式会社がビールの醸造に成功しました。
今回発売された「福香(ふくこう)ビール」には、日本全国に岩手の元気とこれからの復興に向けての気概を示したいという開発者らの思いが込められています。また、製品の売り上げの一部は同社より三陸沿岸地域の漁業者に寄付され、漁業復興に役立てられます。
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商 品 名 : | 「福香(ふくこう)ビール」 |
発 売 日 : | 2012年3月11日 |
内 容 量 : | 330ml |
原 材 料 : | 麦芽、ホップ |
販売価格 : | 500円(税込) |
製造・販売元 : |
北里大学海洋バイオテクノロジー釜石研究所 |
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