平成27年9月9日(水)、学校法人北里研究所は公益財団法人日本盲導犬協会と連携・協力に関する協定を締結しました。
北里大学メディカルセンター(埼玉県北本市)において調印式が行われ、本法人から藤井清孝理事長、小林弘祐学長が、日本盲導犬協会から井上幸彦理事長、吉川明常勤理事が出席し、協定書に署名を行いました。藤井理事長は、「邪念のない動物に触れることで多くの患者がどれほど救われるかを考えると、この協定は大事なきっかけだ」と挨拶しました。
北里大学メディカルセンターにおいては、平成26年2月より、農医連携教育研究センターの実践活動と位置付けて、動物介在医療(動物介在活動・動物介在療法)を試行してきました。1年以上にわたる医療現場での実践環境を整えるトライアル期間を経て、本年7月より正式な活動としての取り組みが始まりました。
当院における動物介在療法の特色は、患者さんを中心として、医師、理学療法士、看護師、事務職員などが連携するチーム医療に、盲導犬PR犬が加わることにあります。患者さんが医療従事者と対峙する際に、盲導犬PR犬を第三者的に介在させることにより心のバリアを低くし、患者さんと医療従事者が同じベクトルで治療という目標に向かうことができるようになります。この新たなチーム医療のかたちは、現在までに延べ約300名の入院患者さんを対象に実施され、ご本人やご家族からもご好評をいただいております。
この度の連携・協力に関する協定締結は、日本盲導犬協会とのコラボレーションを強化し、安全で継続的な動物介在医療の推進につながることが期待されます。
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