大村記念館,ヒーリングアート

学校法人北里研究所

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大村記念館

ヒーリングアート

 学校法人北里研究所は、近代医学に自然と芸術を融合させた「ヒーリングアート」をコンセプトにした試みを続けています。
  北里大学北里研究所病院(白金キャンパス)および北里大学メディカルセンター(北本キャンパス)を中心に関連施設内にて絵画を展示しており、「絵のある病院」として広く認められるまでになりました。医療機能の充実を図ると同時に人間性の尊重という視点から病院特有の雰囲気を払拭。新しい病院環境づくりに努めています。これは社団法人北里研究所時代にスタートした「絵画による心の癒し」をテーマにした事業の一環であり、現在も引き継がれています。

王森然作品 岡田謙三と鈴木信太郎ほか洋画作品

王森然プロフィールと作品のご紹介

王森然

 王森然は70余年間、小学校教師から大学教授まで、教育一筋に歩んできた人物です。その間に育てた人たちが、現代中国の中心人物としてあらゆる方面で活躍しています。 しかし、王森然の偉大さは教育者にとどまらず、多くの著書や活動によって各方面に影響を与え、一つ一つの業績は計り知れないことにあります。

  著書は多くの分野にわたり、学問的価値も高く、現在でもその指針は輝き続けています。若い頃から始めた絵画は、晩年には《繰り返し描くことによって練磨された霊魂、熱血、心によって、世界に対する態度、生活に対する感覚を有限的である紙と墨に凝縮し、深く内包されたものを伝える(紀念館蔵書書集より引用)》という文人作画の心根そのままに、王森然の世界を創り出しています。

  文化大革命の逆境にも動ぜずに描き続けた作品は、生前、北京の中山公園で3回開催された個人絵画展で、人々に感動を与えました。 研鑽し、研究し、描き、それでいて生活様式は非常に素朴であった王森然の慈愛に満ちた大人然とした風貌は、逢った人を魅了せずにはいられなかったと言います。

群魚
群魚

彩荷双鳥
彩荷双鳥

墨鴨
墨鴨

蝦

 

岡田謙三プロフィールと作品のご紹介

 岡田謙三(1902〜1982)神奈川県横浜生まれ

 日本を代表する抽象画家であります。戦後、アメリカに渡り当時、ニューヨークを中心に隆盛を極めていた抽象表現に出会います。日本的な色彩感覚や自然観を表現した「幽玄」を導入する事により、ユーゲニズムと称される岡田作品独自の世界を確立致しました。ニューヨーク近代美術館、グッゲンハイム美術館、フィラデルフィア美術館あるいはロックフェラー財団等に収蔵されるに至りアメリカ画壇を制作拠点とし活躍され、日本国内の各美術展にも出品しておりました。

きみ像
きみ像

婦人像
婦人像

SILVER LEAF
SILVER LEAF

OPEN
OPEN

鈴木信太郎プロフィールと作品のご紹介

 鈴木信太郎(1895〜1989)東京八王子生まれ

 昭和63(1988)年に文化功労者として顕彰されました、豊かな色彩感覚を持つ洋画家であります。80年間におよぶ画業は日本洋画界に多大な貢献を果たすと共に、昭和25(1950)年武蔵野美術学校および昭和28年(1953)年多摩美術大学にて教授に就任しております。リズミカルで軽快なタッチとふくらみのある穏和な色調は鈴木作品の特徴であり、とりわけ緑色に対する濃淡・明暗の技法に優れ「緑の画家」と評される事もあります。

絵箱のある静物
絵箱のある静物

森の中の家
森の中の家

芍薬
芍薬

桐の花
桐の花

洋画作品のご紹介

宇宙シリーズ I
宇宙シリーズ I

四面の投影
四面の投影

ひととき
ひととき

光さす旅舎
光さす旅舎