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電子伝導性と製造プロセス性のいいとこ取り!
高移動度かつ大面積塗布可能なn型有機半導体を開発

 東京大学大学院新領域創成科学研究科の岡本敏宏准教授(研究当時、現・東京工業大学物質理工学院応用化学系教授)、ユー クレイグ ペイチ特任助教(研究当時)、熊谷翔平特任助教(研究当時、現・東京工業大学物質理工学院応用化学系特任准教授)、竹谷純一教授、筑波大学数理物質系の石井宏幸准教授、北里大学未来工学部の渡辺豪教授(研究当時:理学部准教授)、理化学研究所創発物性科学研究センターの橋爪大輔チームリーダーらの研究グループは、電子伝導性と大面積塗布をあわせ持つ新たな電子輸送性(n型)有機半導体の開発に成功しました。
 本研究成果により、プリンテッドエレクトロニクスと大面積エレクトロニクスとを結ぶ有機半導体材料の開発を加速することで、安価で環境に優しいハイエンドデバイスの開発や、未利用エネルギーを有効活用するエネルギーハーベストなどへの展開が期待できます。
 本研究成果は、2023年9月15日付でドイツの科学雑誌「Advanced Science」のオンライン速報版で公開されました。

ポイント

・電子伝導性と大面積塗布をあわせ持つ新規n型有機半導体を開発しました。
・分子に非対称に置換基を導入する分子模倣のコンセプトにより、既存の高性能n型有機半導体の結晶構造を保ちつつ、これまで難しかった有機溶媒への溶解性を向上させることに成功しました。
・本成果により、プリンテッドエレクトロニクスと大面積エレクトロニクスとを結ぶ画期的な有機半導体材料の開発へと繋がります。

論文情報

【掲載誌】Advanced Science
【論文名】Asymmetrically Functionalized Electron-Deficient π-Conjugated System for Printed Single-Crystalline Organic Electronics
【著 者】Craig P. Yu, Shohei Kumagai, Michitsuna Tsutsumi, Tadanori Kurosawa, Hiroyuki Ishii, Go Watanabe, Daisuke Hashizume, Hiroki Sugiura, Yukio Tani, Toshihiro Ise, Tetsuya Watanabe, Hiroyasu Sato, Jun Takeya, Toshihiro Okamoto
【DOI】10.1002/advs.202207440

問い合わせ先

学校法人北里研究所 総務部広報課
〒108-8641 東京都港区白金5-9-1
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E-mail:kohoh“AT”kitasato-u.ac.jp
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